TOWAKAI UNIVERSAL MEDICAL SERVICE
Name:ファジャル
From:中部ジャワ、インドネシア
Since:2015年
A:インドネシアは働く場所が多くありません。私が生まれ育った家庭はあまり裕福ではなかったので、日本でお金を稼ぐことができれば両親の役に立てるかなと考えました。
自分の将来や実家への継続的な仕送りの面を考えても、日本で頑張るのが一番かなと思い、挑戦することに決めました。
A:インドネシアの大学を卒業してすぐにEPAの試験を受けましたが、落ちてしまったんです。自分の足りないところがわかったので、1年間アルバイトをしながら日本語学校に通って勉強をし、翌年合格しました。EPAへの参加が決まってからは、300人くらいが寮で共同生活をしながら勉強する施設で、6カ月間日本の文化や介護の専門用語を学びました。そこでの試験に合格すれば日本に行くことができます。日本に来てからはまた6カ月間、愛知県にある中部研修センターで勉強をしました。
A:面接でいろいろな法人の話を聞いたとき、直感で「自分にはタムスグループが合うような気がする」と感じました。なんとなくですが、タムスさくらの杜 川口の山下施設長に好感を持ってもらえているような気もして(笑)。当時は日本語での会話に自信がなく不安でしたが、タムスグループで働いているインドネシア出身の方が通訳をしてくれたので安心しましたし、自分がタムスグループで働いたときの姿を想像しやすかったですね。
勉強面と生活面でのサポートが充実している点にはもちろん惹かれましたが、やはり決め手は直感が大きかったかもしれません。ほかの法人と比べて、「ここ(タムスグループ)がいい!」と強く思いました(笑)。
初めのうちは、仕事と勉強の両立が大変でした。1日仕事をして家に帰ってから勉強しようとしても、疲れているのでなかなか頭に入らず、眠くなってしまいます。日中の業務時間内に2時間ほど設けられている、日本語の勉強の時間に集中してやるようにしました。自分がタムスさくらの杜 川口に来たときは施設に外国人がおらず、上司とコミュニケーションを取ることにも苦労しました。慣れない日本語で伝えることによって誤解を生んでしまうのではないかと怖くて、あまり自信をもって話しができなかったです。
A:一緒に働く上司や仲間と信頼関係を築くことができたと実感できると嬉しいです。信じてもらえていないのがわかると、プレッシャーになってモチベーションが上がりません。教えてもらったことを徐々に一人で任せてもらえるようになると、自信にもやりがいにも繋がりました。
A:就任初日に入居者さんの栄養管理に関するカンファレンスがあったのですが、心の準備も出来ぬまま参加することになってしまい先輩方に助けていただきました。ユニットリーダーになってからは処理しなければいけない書類も増え、委員会にリーダー会議に…、今日の午後にも事故防止の委員会があります。先日職員のシフトを初めて作成してみましたが、バランスが悪くなってしまいました。5人必要なのに3人しかいない日ができてしまったり、公休数が全員1日足りなくなってしまったりしました。すぐに先輩に相談したので解決しましたが、これから少しずつ慣れていけたらと思いますし、任せていただいたからには頑張りたいと意気込んでいます。
A:入社1年目の時に、あまり人とのコミュニケーションを好まない厳しい雰囲気の利用者さんがいました。「1日1回でも笑顔を見せてください」と毎日欠かさず伝え続けた結果、私の名前を覚えて呼んでくれるようになったことが、心を開いてくれたようで嬉しかったです。最近では、夜間にあまり眠れなくて頻繁にトイレに行く車いすの利用者さんがいました。目が行き届かないと事故になってしまう可能性がある方だったので、よくユニットの記録をつけながらトイレに同行し、2人でたくさんお話をしました。口をたくさん動かして疲れたら、ぐっすり眠れるかなと思って。大変ながらも一緒に過ごした時間が長い方との思い出は、何年経っても色褪せません。
A:日本の文化に倣って、むやみに女性の年齢や体重を聞かないようにしています。普段の私は静かタイプといいますか、自分から話しかけることはあまりないのですが、プライバシーに関することには注意を払っています。
A:実は試験に一度落ちているのです。正直合格する自信があったのですが、どうやら日本語の理解が間違っていたようで、実際の試験の時あまりにも問題を解くことができずビックリしました。悔しい思いをしたので、日本語力を強化するためにN2の試験を受けたり、苦手な分野の問題を繰り返し解いたりして自信を付けました。家では基本的に宿題を、仕事終わりや休日に職場で自主勉強をしました。夜勤の時に少し手が空けば1問でも多く問題を解きましたね。タムスさくらの杜 川口で過去問や予想問題の本を用意してくださったのでそれも解きました。いっぱい勉強をしたので、試験当日は自信を持って挑むことができましたし、終わった後も「これはいけた」と思いました。自己採点ではドキドキが止まりませんでしたが(笑)。
A:経済面で言うと、いただいたお給料で、両親への毎月の仕送りも、日々の生活も、それから遊びもできています。それが一番良かったことです。日常生活も非常に便利です。インドネシアの小さい町に住んでいたころは不便さを感じることも多々ありました。個人的にコンサートを観に行くのが好きなのですが、日本には海外のアーティストが頻繁に来日しますよね。
好きなバンドのコンサートに行くことができた時には特に日本に来て良かったと思いました。そのままインドネシアに住んでいたら、首都のジャカルタへ行くにも5時間以上かかりますしお金もないので、豊かな暮らしを実感できることは少なかったと思います。
A:インドネシアと比べて、物価が高いなと感じました。日本に来てすぐは研修センターからお金が支給されるのですが、計画的に使わないと足りなくなってしまうので、毎日卵ばかり食べて節約していた記憶があります(笑)。
また、土日は研修センターの食堂がお休みなので、買い物の仕方や電車の乗り方の勉強を兼ねて遠くまで買い物に行っていました。来日前に想像していた日本の景色は、高いビルが立ち並んでいて、渋谷や秋葉原のように楽しい場所がいっぱいあるキラキラした東京の様子でした。でも、愛知県の研修センターがある場所はあたり一面田んぼばかりです。一緒に日本に来た仲間たちと、「ここは本当に日本なのか?」と話していました。驚いたことといえば、想像と現実のギャップですかね(笑)。
A:インドネシア出身の自分がイスラム教であることが一番心配でした。断食もありますし、食べ物にも制限があります。ですが、例えばタムスさくらの杜 川口の栄養士さんが業者と交渉して豚肉を使わない料理を考えてくれたり、断食期間中は汗をかいても水が飲めないので、スケジュールにお風呂介護を入れないよう配慮してくれたりします。施設には手間をかけてしまいますし、本当は皆と平等に働きたいという気持ちもありますが、万が一無理をして体調を崩したらそのほうがもっと迷惑をかけることになります。タムスグループは協力的に話を聞いてくださる法人なのでとてもありがたいです。
A:まずはユニットリーダーの仕事に早く慣れ、自分もほかのスタッフも業務に困らないようにしたいです。コミュニケーションの積極性が足りないと自覚しているので、もっと上司とコミュニケーションを取って様々なことを吸収していきたいですし、リーダーという立場をわきまえて、程よい緊張感を持てるようになれたらいいかなとも思っています。
それから、N1*1の資格取ることを目標としているので、最近はYouTubeを見ながら勉強しています。Amazonで教科書を買おうと思ったのですが売り切れで。7月の試験に向けてみんな買ったのかな。私は年末に受けてみようかなと考えています。N1に合格していることが条件の国家試験が多いので、今後のために取得したいです。インドネシアで取った車の免許を日本の免許に切り替える手続きもしました。あとは実技の試験に合格すれば日本でも車を運転することができます。国によって標識が違いますし、日本には似たような標識がいっぱいありますよね…。頑張ります!
A:日本に来て資格を取りたい方は、国家試験のための勉強サポートが充実しているタムスグループをおすすめします。資格を取ることで将来の可能性が広がりますし、安定した暮らしを送ることができます。それからなにより、文化の垣根を越えて人として成長させてくれる環境がここにはあります。初めは日本語もうまく使いこなせず迷惑を掛けることもたくさんありましたが、施設長をはじめ職員の方々はすべてのことを丁寧にご指導くださいましたし、どんな時も公平に評価してくださいました。タムスグループの一員である限り、自分の頑張りや成果は必ず認めてもらえることを確信しています。
皆様と共に切磋琢磨しながら、タムスグループでかけがえのない経験を積み重ねていける日を楽しみにしてます。
*1 N1…JLPT(日本語能力試験)のレベル。数字が小さくなるにつれて難易度が高くなる。